知恵蔵mini 「ロキタンスキー症候群」の解説 ロキタンスキー症候群 原発性無月経と先天性腟(ちつ)欠損を主徴とする症候群。1838年にロキタンスキーによって発表された。ロキタンスキー・キュストナー・ハウザー症候群、メイヤー(マイヤー)・ロキタンスキー・キュスター・ハウザー症候群ともいう。遺伝子に異常のない先天性の疾患で、出生女児5000人に1人の割合で発生する。通常は正常な卵管・卵巣・外陰部を有し女性ホルモンも正常に分泌されるが、膣の一部あるいは全部が欠損しており子宮も機能しない。無月経や性交障害を理由に病院を受診し発見されることがほとんどとなっている。治療方針としては、性交が行えるよう膣を作る手術を施すこと、及び体外受精と代理出産(将来的には子宮移植・人工子宮)により遺伝的な自身の子どもをつくることの二つがある。 (2017-1-12) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by