日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロキタンスキー」の意味・わかりやすい解説
ロキタンスキー
ろきたんすきー
Karl Freiherr von Rokitansky
(1804―1878)
オーストリアの病理解剖学者。オーストリア領であったボヘミアのケーニヒスグレーツ(現、チェコ)に生まれ、プラハとウィーンの大学で医学を修めた。1944年ウィーン大学病理解剖学教室の初代教授。多数の剖検に基づく病理解剖所見により肉眼(マクロ)病理解剖学を集大成、とくにスコーダらの臨床医の協力を得て、臨床症状と剖検所見との対応について詳細な検討を加えた。ロキタンスキーヘルニア(粘膜ヘルニア)、ロキタンスキー腫瘍(しゅよう)、ロキタンスキー-フレリック病、ロキタンスキー-キュスター症候群などに名を残している。『病理解剖学綱要』『病理解剖学教科書』が主著。
[澤野啓一]
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