井守の黒焼き(読み)いもりのくろやき

精選版 日本国語大辞典 「井守の黒焼き」の意味・読み・例文・類語

いもり【井守】 の 黒焼(くろや)き

  1. 娼薬(びやく)の一つ。イモリの雌雄を黒焼きにして粉末にしたもの。思いをかけた相手にそれと知らせないで振りかけたり、酒に入れて飲ませると、思いがかなうといわれる。
    1. [初出の実例]「つひに初会にかふした図はない事、若(もし)はゐもりの黒焼にてもおふりかけなされたか」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)四)

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世界大百科事典(旧版)内の井守の黒焼きの言及

【媚薬】より

… 惚薬(ほれぐすり)も媚薬の一つであるが,これを用いれば相手が特定の人物に恋慕の情をつのらせると信じられた。〈イモリの黒焼き〉はその代表的なもので,江戸時代に淫薬専門の四目屋(よつめや)と称する薬屋が売った撒布薬である。交尾期のイモリの雌雄を節をへだてて竹筒に入れると一夜のうちに節を食い破って交尾し,引き離して焼けば山を隔てていてもその煙が空中でいっしょになるという言い伝えから考案された薬だが,一説にはこの俗信のもとになった中国のイモリは日本のものとは別だという。…

※「井守の黒焼き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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