保護検束(読み)ホゴケンソク

精選版 日本国語大辞典 「保護検束」の意味・読み・例文・類語

ほご‐けんそく【保護検束】

  1. 〘 名詞 〙 旧行政執行法によって、救護を要すると認められる者を、保護の目的で行なった検束。
    1. [初出の実例]「主だった連中は保護検束して貰って」(出典:日本三文オペラ(1932)〈武田麟太郎〉)

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世界大百科事典(旧版)内の保護検束の言及

【検束】より

…ドイツ法制のVerwahrungにならって制度化された。行政執行法は,行政官庁が,泥酔者,瘋癲(ふうてん)者,自殺を企てる者,その他救護を要すると認める者に対して検束を加えること(保護検束),および,暴行,闘争その他公安を害するおそれのある者に対して検束を加えること(予防検束)を認め,検束の期間は翌日の日没までに制限していた。この検束の制度は,人権思想の十分に確立されていなかった旧憲法の下で,警察による政治,思想,労働運動の弾圧の手段として濫用された。…

※「保護検束」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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