八功徳水(読み)ハックドクスイ

デジタル大辞泉 「八功徳水」の意味・読み・例文・類語

はっくどく‐すい【八功徳水】

仏語極楽浄土などにあって、八つ功徳を備えている水。倶舎論くしゃろんでは、甘・冷・軟・軽・清浄・不臭・飲時不損喉・飲已不傷腸の八徳。はちくどくすい。八徳はっとく

はちくどく‐すい【八功徳水】

はっくどくすい(八功徳水)

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精選版 日本国語大辞典 「八功徳水」の意味・読み・例文・類語

はっくどく‐すい【八功徳水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。極楽浄土などにあって、甘く、冷たく、清浄で、心身を養う八つの功徳を持つといわれる水。八徳の水。
    1. [初出の実例]「八功徳水充満其中、宝沙映徹無深不一レ照」(出典:往生要集(984‐985)大文二)
  3. ( 転じて ) 酒。
    1. [初出の実例]「八功徳水のあつがんを引っかけ」(出典:談義本・風流志道軒伝(1763)二)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八功徳水」の意味・わかりやすい解説

八功徳水
はっくどくすい

仏教用語。8種類のすぐれた性質をそなえた水のこと。仏陀の清らかな国土 (たとえば極楽世界) にある池などにこの水がみなぎっているとされる。

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