勝俣銓吉郎(読み)かつまたせんきちろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「勝俣銓吉郎」の意味・わかりやすい解説

勝俣銓吉郎
かつまたせんきちろう
(1872―1959)

英語学者。本名銓吉。神奈川県生まれ。国民英学会英文学科卒業後、ジャパン・タイムズ社入社。40歳で早稲田(わせだ)大学教授。生涯英語教育に尽くし、25冊を超える英語研究書、辞典を世に送ったが、66歳のとき編集した『英和活用大辞典』は類のない独創的名著として高い評価を受けた。生来無欲恬淡(てんたん)、茶を愛して形式にこだわらず、また天成の能筆で、ペン字による草書は奔馬飛鳥(ほんばひちょう)の趣(おもむき)があった。1957年(昭和32)紫綬褒章(しじゅほうしょう)受章

[田桐大澄 2018年10月19日]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「勝俣銓吉郎」の解説

勝俣銓吉郎 かつまた-せんきちろう

1872-1959 明治-昭和時代の英語学者。
明治5年11月18日生まれ。ジャパン・タイムズ社記者などをへて早大教授となる。おおくの英語研究書をあらわし,「応用英和新辞典」(共著,明治36年),「英和活用大辞典」(昭和14年)などを編集して英語の普及につくした。昭和34年9月22日死去。86歳。神奈川県出身。国民英学会卒。本名は銓吉。

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