吉士長丹(読み)きしのながに

朝日日本歴史人物事典 「吉士長丹」の解説

吉士長丹

生年生没年不詳
白雉4(653)年に派遣された遣唐使大使。このときの位は小山上で,副使は吉士駒,同行の留学僧には,道昭,定恵(中臣鎌足の子)らがいた。翌年7月,百済,新羅送使と共に帰国したが,このときは西海使と『日本書紀』に記されている。同月,唐の皇帝(高宗)に会見して多くの書物宝物とを得たことを賞して,小花下の位を授けられるとともに封戸200戸と呉氏の姓をも与えられた。

(清田善樹)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉士長丹」の解説

吉士長丹 きしの-ながに

?-? 飛鳥(あすか)時代の官吏
白雉(はくち)4年(653)遣唐(けんとう)大使として唐(中国)におもむく。翌年おおくの文物をたずさえて,百済(くだら)(朝鮮),新羅(しらぎ)(朝鮮)の送使とともに帰国。朝廷より封戸200戸と呉(くれ)の氏をあたえられた。名は「ちょうたん」ともよむ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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