寒冷渦(読み)カンレイウズ(その他表記)cold vortex

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最新 地学事典 「寒冷渦」の解説

かんれいうず
寒冷渦

cold vortex

対流圏上層の極域の寒気偏西風波動の増幅で切り離されて中緯度に南下し,切離低気圧となった寒冷型の低気圧のこと。ジェット気流分流で低渦位が切離したブロッキング高気圧と逆の構造をもち,高緯度の高渦位がジェットの分流で切離してできる。ひとたび形成されると長期間持続する。上層では寒気核をもつ低気圧性渦が明瞭であるが,層厚が小さいことから地上では不明瞭となることが多い。寒冷渦の移動先では上層に寒気が入ることから大気が不安定化し,集中豪雨や集中豪雪の要因となる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寒冷渦」の意味・わかりやすい解説

寒冷渦
かんれいうず
cold vortex

上空に寒気を伴った低気圧対流圏上空の偏西風は常に南北に蛇行しながら地球をめぐっているが,南側に蛇行した部分が極端に発達すると,本体からちぎれて低気圧性の渦になる。この中心部には高緯度から来た冷たい空気が閉じ込められているため気温が低く,寒冷渦または寒冷低気圧と呼ばれる。切離低気圧ということもある。大気層が不安定で積乱雲が発達しやすく,冬季には日本海側に豪雪をもたらし,春には日本海側にかぎらず,雷雨ひょうあられなどを降らせる。

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