小田晋(読み)おだすすむ

百科事典マイペディア 「小田晋」の意味・わかりやすい解説

小田晋【おだすすむ】

精神科医・医学者。大阪府生れ。岡山大学医学部を卒業し,東京医科歯科大学大学院を修了。東京医療少年院や東京少年鑑別所技官を経て,東京医科歯科大学助教授や筑波大学教授などを務めた。筑波大学名誉教授。刑事事件で多くの被告や容疑者に関わり,1982年の羽田沖日本航空(日航)機逆噴射墜落事故の機長,2000年の新潟少女監禁事件の被告の精神鑑定などを行った。また,オウム真理教元幹部の心理鑑定も行っている。犯罪心理について,新聞やテレビのコメンテーターとして積極的に発言を行った。→オウム真理教事件

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小田晋」の解説

小田晋 おだ-すすむ

1933-2013 昭和後期-平成時代の精神医学者。
昭和8年7月28日生まれ。東京医歯大,独協医大の助教授をへて,昭和52年筑波大教授となる。平成9年国際医療福祉大教授。13年帝塚山学院大教授。犯罪精神医学を専門とし,日航機羽田沖墜落事故の片桐機長や新潟県柏崎市の女性監禁事件犯人の精神鑑定を担当,オウム真理教元幹部の心理鑑定にもかかわった。平成25年5月11日死去。79歳。大阪出身。岡山大卒。著作に「文化と精神医学」「日本の狂気誌」など。

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