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機長 きちょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

機長
きちょう

一般に機長という場合,次の3つの意味を含む。 (1) 航空機に乗組んで航空機を操縦できる者で機長という資格をもっている者,(2) 航空機に実際に乗組んで,機長という乗務割りにより操縦業務を行う者,(3) 飛行中,航空機の運航および安全について機長としての法的責任をもつ操縦者。 1963年に採択された東京条約でいう機長は,条約上は aircraft commanderと呼ばれ,(3) の意味の機長をさす。機長は司法警察員としての資格はないが,この条約により機内犯罪その他条約所定の行為をした者に対し,航空機の安全航行,航空機上のすべての人の安全を確保するため,身柄の拘束を含む必要な措置をとることができる。日本は 70年に東京条約に加入する際,航空法を改正して東京条約における機長の権限などを具体的に国内法化した。

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デジタル大辞泉の解説

き‐ちょう〔‐チヤウ〕【機長】

航空機の乗員中の最高責任者。運航中の業務に関して指揮・監督する。ふつう民間機では正操縦士が兼ねる。

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世界大百科事典 第2版の解説

きちょう【機長 captain】

航空機内の全乗組員の指揮監督にあたる職員で,民間機ではふつう正操縦士を兼ねる。機長は運航の任にあたるだけでなく,機内の治安等について警察権に準ずる強制力を行使することができ(ただし,司法権は与えられていない),事実上,機内では最高責任者の立場にある。しかし,大きな権限が与えられている反面,たとえば最後退避の義務などの厳しい条件が課せられてもいる。民間輸送機の機長となるためには,航空法に規定されている定期運送用操縦士等の免許を得たうえ一定時間以上の飛行経験を積み,さらに官庁や所属する会社の定めるさまざまな資格を取得しなければならない。

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大辞林 第三版の解説

きちょう【機長】

航空機の全乗務員の最高責任者として指揮・監督する者。民間機では普通、正操縦士がこの任にあたる。キャプテン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

機長
きちょう

航空機乗組員の長。航空機を安全、確実に運航するための資格と経験、知識および能力を備えた者。国家資格である定期運送操縦士の試験に合格し、国土交通大臣の認定を受けている。機内での最高責任者として、全乗組員を指揮監督し、安全阻害防止や危難の防止に対し必要な措置を行使する責任をもつ。[松下正弘]

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世界大百科事典内の機長の言及

【船長】より

…船員のうち,船舶に乗り組んで他の船員を指揮するとともに,船舶および積荷を合わせた一つの海上財団を管理運航する者をいう。古代ローマでは,船の技術上の最高責任者ではあるものの,船主の奴隷としての地位にあり,中世においては共同企業の経営者の1人がこれに当たるのがふつうであった。近世に至り資本主義のもとに海運業が発達するに伴い,現在の形態のように船舶所有者の被雇用者の地位に立つことになった。人命,船舶および積荷の安全に深く関与するため,その資格については〈船舶職員法〉によってきびしく規定されている。…

※「機長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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