河合乙州(読み)かわいおとくに

精選版 日本国語大辞典 「河合乙州」の意味・読み・例文・類語

かわい‐おとくに【河合乙州】

  1. 江戸中期蕉門俳人。本名河合(川井)又七。芭蕉晩年の上方滞在時に親交が深く、経済面で芭蕉の生活を支えた。芭蕉の遺稿「笈の小文」を刊行。著「それぞれ草」。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「河合乙州」の解説

河合乙州 かわい-おとくに

1657-1720 江戸時代前期-中期の俳人。
明暦3年生まれ。河合智月の弟。近江(おうみ)(滋賀県)の人。江左尚白の門人だったが,金沢滞在中の松尾芭蕉(ばしょう)とであって入門。「猿蓑(さるみの)」などに入集している。芭蕉の信頼あつく,元禄(げんろく)7年(1694)大坂で師の死をみとり,宝永6年芭蕉の遺稿「笈(おい)の小文(こぶみ)」を刊行した。享保(きょうほう)5年1月3日死去。64歳。通称は又七,次郎助。別号に〓(“木へん”に「代」)々庵,設楽堂。姓は川井ともかく。

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