独鈷鎌首(読み)トッコカマクビ

デジタル大辞泉 「独鈷鎌首」の意味・読み・例文・類語

とっこ‐かまくび〔トクコ‐〕【×鈷鎌首】

論争好きの歌人六百番歌合の時、顕昭けんしょう独鈷を手に持ち、寂蓮じゃくれん鎌首のように首をもたげて論争したのを、女房たちが「例の独鈷鎌首」とはやしたところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「独鈷鎌首」の意味・読み・例文・類語

とっこ‐かまくびトクコ‥【独鈷鎌首】

  1. 〘 名詞 〙 ( 六百番歌合のとき、僧顕昭が独鈷を手に持ち、僧寂蓮が首を鎌首のようにもたげて論争したのを、左大将藤原良経家の女房たちが「例の独鈷鎌首」とあだ名したというところから ) 議論ずきの歌人をいう。
    1. [初出の実例]「殿中の女房、例の独古かまくびと名付られけりと云々」(出典:井蛙抄(1362‐64頃)六)

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