立破(読み)リュウハ

デジタル大辞泉 「立破」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐は〔リフ‐〕【立破】

仏語因明いんみょうで、論議の際の主張と、それに対する反論のこと。また、自分の主張を立てて、他人の非説を破ること。りっぱ。

りっ‐ぱ【立破】

りゅうは(立破)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立破」の意味・読み・例文・類語

たち‐やぶ・る【立破】

〘他ラ四〙 席を蹴って立ち、その場の気分をこわす。怒って立ち上がるのにいう。
日葡辞書(1603‐04)「ザヲ tachiyaburu(タチヤブル)
浄瑠璃・忠孝大礒通(1768)六「虎御前へ。近比さもしい引出物。胸にさはって立破(ヤブ)りいなるる共無理ならぬに」

りゅう‐は リフ‥【立破】

〘名〙 仏語。
① 自分の義を立証して、他人の非説を破ること。りっぱ。
※延慶本平家(1309‐10)五末「成仏遅速之立破、道雄道昌閉口」
因明(いんみょう)で、主張(立)とそれに対する反対(破)をいう。

りっ‐ぱ【立破】

※中院本平家(13C前)一〇「成仏軌則のりっはには、道応、道昌舌を巻き」

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