…ただし,尊称的美称であって職名ではないから,どの遊女が花魁と別称されるかはっきりせず,座敷持ち以上または部屋持ち以上という約束はあっても,それ以下の下級妓をさした場合もあり,その混乱は時代とともに拡大した。花魁が最高格として処遇されたなごりは花魁道中にある。花魁道中の原形は太夫の揚屋入りにあるが,これを観光ショーとして独立させたもので,そのために豪華さを増した。…
…大勢の客の中には張見世(はりみせ)を見て回るだけの見物客もあり,これを〈ひやかし〉〈ぞめき〉〈素見(すけん)〉といった。そうした見物客にとっては,花魁(おいらん)道中も目を楽しませるものであった。遊女の衣装は,絹つむぎ,木綿の紺屋染までと規定されていたが少しも守られず,金銀糸の高価な衣類を着用した。…
※「花魁道中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...