菊合(読み)きくあわせ

精選版 日本国語大辞典 「菊合」の意味・読み・例文・類語

きく‐あわせ‥あはせ【菊合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人数左右にわけ、互いに菊花を出し、歌を付けて優劣を争う遊戯
    1. [初出の実例]「おなじ御時せられける菊合に、すはまをつくりてきくの花うゑたりけるにくはへたりける歌」(出典:古今和歌集(905‐914)秋下・二七二・詞書)
  3. 菊の花を持ち寄って、花輪の美、作柄などを品評して優劣を争う催し。菊くらべ。闘菊。《 季語・秋 》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
    1. [初出の実例]「菊合などいひて一りんづつ開かせ、其大さ物さしをあつるよふになりたり」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android