誘導制御(読み)ゆうどうせいぎょ(その他表記)guidance and control

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「誘導制御」の意味・わかりやすい解説

誘導制御
ゆうどうせいぎょ
guidance and control

ロケットミサイルおよび宇宙船の姿勢や方向,速度を制御して正しい飛行をさせること。ロケットなどの向きを変えるには,尾翼による空気の抵抗を使う,推力の方向を変える (推力方向制御 thrust vector control; TVC) ,の2方法がある。前者は空気がないとききめがないが,後者はどこでも使えるので,各国で種々開発しており,その第1はドイツのV-2号に使われた噴流翼 (ジェット・ベーン) 方式であり,第2はジンバル・エンジンまたは首振りエンジンと呼ばれる方式である。これはエンジンをジャイロの台のようなものに載せ,自由に向きが変えられるもので,アポロ宇宙船を打ち上げたサターン型など液体ロケットでは最もよく使われている。さらに第3は2次流体噴射方式で,ノズルのスカート部にいくつかの小型噴射口を配置するもの。そこからフロンなどの流体を2次噴射し,ノズルのガス流を全体として偏向させ,推力の方向を制御する。日本の宇宙科学研究所 (→宇宙航空研究開発機構 ) のミュー・ロケットで用いられている。ロケットは飛行しながら自分の傾き角度をはかり,地上からのコマンド電波でエンジンを噴射,正しいコースを飛行する。なお,誘導には電波式と慣性式とがあるが,長距離飛行には,電波妨害の少ない慣性方式がよく使われる。

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