都市人類学(読み)としじんるいがく(その他表記)urban anthropology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「都市人類学」の意味・わかりやすい解説

都市人類学
としじんるいがく
urban anthropology

第2次世界大戦後,新しい国民国家の形成や工業化,都市化などの現象を背景に成立した,文化人類学の一分野。 1920年代のリンド夫妻,40年代の L.ウォーナーの都市研究がその先駆的研究である。 50年代に入って,いわゆる発展途上国の都市化による諸問題に関する研究が盛んになり,60~70年代に人類学の一つの分野として定着した。当初は R.レッドフィールドをはじめ,都市化に伴う諸現象を民族社会の解体現象としてとらえる傾向があったが,次第に都市文化の特質を求め,その人類文化への影響を探る研究へと変貌してきた。 O.ルイスや P.メイヤーは職業,食物,教育,医療など生活の選択性の拡大を都市化の概念としてとらえている。

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