酵素阻害剤(読み)コウソソガイザイ

化学辞典 第2版 「酵素阻害剤」の解説

酵素阻害剤
コウソソガイザイ
enzyme inhibitor

酵素の活性を阻害する物質.酵素に直接作用するものと,酵素反応に必要な金属イオンをキレートすることにより反応を抑えるものとがある.直接作用にも活性中心のアミノ酸残基と反応するもの(セリン酵素の阻害剤diisopropyl fluorophosphateのようなもの),活性中心またはその近傍に強く結合し,基質との相互作用をきっ抗的に阻害するもの,調節部位に結合し,非きっ抗的に阻害するものなど,阻害様式が異なる多数の阻害剤が知られている.[別用語参照]きっ抗的阻害

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の酵素阻害剤の言及

【抗生物質】より

…癌の治療に用いられている抗生物質も,現在までに10種ほどになり,かなりの成果をあげているが,今なお盛んに研究が行われている。65年ころから,微生物の生育は阻害せず動物の特定の酵素を阻害する物質(酵素阻害剤)の探索が梅沢浜夫らによって開拓され,新しい薬理作用を示す医薬品を微生物生産物から得る道が開かれた。
【抗生物質を生産する微生物】
 抗生物質を生産するカビ,放線菌,細菌などは,ほとんど土壌から分離されている。…

※「酵素阻害剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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