しゃちょう‐せき(シャチャウ‥)【斜長石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 曹長石と灰長石の固溶体の総称。三斜晶系でガラス光沢があり、ふつう白色。ナトリウム、カルシウム、アルミニウムなどを含む珪酸塩で、花…
月長石
- デジタル大辞泉プラス
- 英国ヴィクトリア時代の作家ウィルキー・コリンズの代表作(1868)。原題《The Moonstone: A Romance》。
げっ‐ちょうせき〔‐チヤウセキ〕【月長石】
- デジタル大辞泉
- 長石の一。乳白色、半透明で、カットされた曲面から青色の閃光せんこうを放つもの。宝石として利用。ムーンストーン。[補説]書名別項。→月長石
長石質
- 岩石学辞典
- 多量の長石を含む場合に用いる.一般に岩石の石基の部分に使用する[Hatch : 1888].
長石マグマ
- 岩石学辞典
- 粗面岩質(trachytic)マグマのこと[Hague : 1892].
玻璃長石 はりちょうせき sanidine
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- カリ長石の一種で、一般に高温で生成される。最近ではサニディンとよばれることが多い。板状ないし柱状結晶をし、双晶が普通にみられる。アルカリに…
斜長石 しゃちょうせき plagioclase
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 三斜晶系に属する、ナトリウムとカルシウムを主成分とする一連の長石類の総称。ナトリウムの多いものからカルシウムの多いものまで、化学組成によっ…
灰長石 (かいちょうせき)
- 改訂新版 世界大百科事典
- →アノーサイト
灰長石 かいちょうせき anorthite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 斜長石を6種に細分したときの1種で、もっともカルシウム分に富む鉱物。単純な結晶面からなる短柱状結晶をなすことが多い。石英と共存しないのが普通…
カリ長石 かりちょうせき
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- カリウムを主成分とする鉱物で、玻璃(はり)長石(サニディン)、微斜長石、正長石の総称。カリウム長石ともいう。前記3種の硬度、比重、劈開(へきか…
斜長石 (しゃちょうせき) plagioclase
- 改訂新版 世界大百科事典
- アルバイトNaAlSi3O8(Ab)とアノーサイトCaAl2Si2O8(An)との間の固溶系列を総称して斜長石と呼び,組成をAbxAn100-xで表す。組成範囲によって次の…
準長石 (じゅんちょうせき) feldspathoid
- 改訂新版 世界大百科事典
- 化学組成は長石に似てK,Na,Caなどのアルミノケイ酸塩であるが,それよりずっとシリカに乏しいネフェリン,リューサイト,カンクリナイトcancrinite…
げっちょうせき【月長石】
- 改訂新版 世界大百科事典
はり‐ちょうせき(‥チャウセキ)【玻璃長石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 カリ長石の一つ。無色または灰白色でガラス光沢がある。単斜晶系。光軸角が小さい。高温な条件下で生成されたもので、流紋岩、粗面岩など…
ひょう‐ちょうせき(‥チャウセキ)【氷長石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 正長石の一種。無色透明または白色半透明で、菱柱状の結晶。単斜晶系。結晶片岩などの割れ目などに産する。アルミニウムの電解精錬用融剤…
長石モザイク
- 岩石学辞典
- 綺麗で様々な方向を向いた長石粒の集合体からなる塊.この形状はローマのモザイク模様を構成するモザイク片に似ている.この塊は機械的な変成作用を…
はり‐ちょうせき〔‐チヤウセキ〕【×玻璃長石】
- デジタル大辞泉
- カリ長石の一。白色または無色透明で、ガラス光沢がある。単斜晶系。火山岩の斑晶はんしょうとして産する。サニディン。
黄長石 おうちょうせき
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
げっ‐ちょうせき(‥チャウセキ)【月長石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 氷長石、曹長石のうち、乳白色の真珠光沢をもつ表面から青い閃光を放つものをいう。装飾用の半宝石。ムーンストーン。〔鉱物字彙(1890)…
月長石 げっちょうせき The Moonstone
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イギリスのビクトリア朝の作家、W・W・コリンズの長編小説。1868年刊。インドから持ち帰ったバラモン教徒の秘宝、月長石とよばれる巨大なダイヤモン…
中性長石 ちゅうせいちょうせき andesine
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 斜長石を6種に分類したときの変種名で、現在では曹長石として扱う。この鉱物は外観から他の斜長石と識別できないが、産状である程度わかる。花崗斑(…
長石村ながしむら
- 日本歴史地名大系
- 千葉県:君津市旧周淮郡地区長石村[現]君津市長石大谷(おおやつ)村の東に位置する。応永二四年(一四一七)八月の日英末寺等支配注文(法宣院文…
長石村ながいしむら
- 日本歴史地名大系
- 福岡県:糸島郡二丈町長石村[現]二丈町長石波呂(はろ)村の西に位置する。慶長四年(一五九九)の怡土郡石高帳(二丈町誌)によれば高三六六石余…
長石化作用
- 岩石学辞典
- 火成岩の貫入に伴われた交代作用による長石の形成.マグマからアルカリなどの物質が注入され長石が形成される.この際にSiO2が伴われることもある[F…
石英長石質
- 岩石学辞典
- →砂質
しゃちょうせきれるぞらいと【斜長石レルゾライト】
- 改訂新版 世界大百科事典
長石質ワッケ
- 岩石学辞典
- 粘土質のマトリクスが10%以上の砂岩で,長石量が10~25%(普通はNa長石)が,石質の破片よりも多く含まれているもの[Williams, et al. : 1954].
長石質サブリスアレナイト
- 岩石学辞典
- 岩石質のサブアルコース[McBride : 1963, Pettijohn, et al. : 1975].
長石質リスワッケ
- 岩石学辞典
- 岩石質のグレイワッケで,岩石の破片が長石の破片より多く含まれるが,長石の破片は岩屑組成の10%以上含まれているもの[Casshyap : 1967].
二次長石
- 岩石学辞典
- 機械的変成作用によって,もとの岩石中の長石が再生されることがある.顕微鏡下では古いカオリン化した長石粒が残っており,ときに新しい無色の粒の…
灰長石凝灰岩
- 岩石学辞典
- 茶色のパラゴナイト(palagonite)質凝灰岩で,灰長石およびオージャイトの結晶を含むもの[Forchhammer : 1845].パラゴナイトは玄武岩質ガラスが…
斜長石花崗岩
- 岩石学辞典
- →斜長花崗岩
長石質リスアレナイト
- 岩石学辞典
- 岩石質の砂岩で長石が10%以上含まれているもの[McBride : 1963, Pettijohn, et al. : 1975].lithicは石質の意味.
灰長石安山岩
- 岩石学辞典
- 安山岩組成で灰長石の斑晶を含む岩石[Siemiradzki : 1886].このような岩石は日本でも有珠山などに産出するが,独立した岩石名が必要とは考えられ…
黄長石岩
- 岩石学辞典
- (1) 多量のメリライトと多少の輝石,ペロヴスカイト,鉱石鉱物を含む岩石.(2) メリライト一種類からなる岩石で黄長岩と同じ[Tomkeieff : 1983].…
そうかいちょうせき【曹灰長石】
- 改訂新版 世界大百科事典
亜灰長石 あかいちょうせき bytownite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 斜長石を6種に細分したときの1種。化学組成上、曹長(そうちょう)石と灰長石成分の割合で定義される鉱物。しかし、現在鉱物学上は独立種としては認め…
曹灰長石 そうかいちょうせき labradorite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 斜長石の一種で曹長石 ( Ab ) と灰長石 ( An ) の比率でいえば,Ab50An50 から Ab30An70 の組成をもつもの。ラブラドル長石ともいう。三斜晶系,硬度…
長石質砂岩
- 岩石学辞典
- この語にはいくつかの意味がある[Pettijohn : 1949, Pettijohn, et al. : 1975].(1) かなりの量の長石を含む砂岩で,アルコースおよび一部のグレ…
長石質ポリリスアレナイト
- 岩石学辞典
- 様々な岩石の破片からなる砂岩であるが,長石の岩屑が10%以上含まれているもの[Folk : 1968].
斜長石岩
- 岩石学辞典
- 斜長石に富む斑糲(はんれい)岩[Viola : 1892].一般的でない岩石名であり,使われていない.
微斜長石 びしゃちょうせき microcline
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- カリ長石の一種で、三斜晶系に属する鉱物。正長石との肉眼的識別は不可能である。また、正長石は微斜長石のきわめて単斜相に近いものと考えて両者を…
長石質アレナイト
- 岩石学辞典
- 長石質の砂岩で,長石屑を10~25%含み,岩石の破片は少ない比率のもの[Williams, et al. : 1954, Pettijohn, et al. : 1975].
長石質グレイワッケ
- 岩石学辞典
- グレイワッケの一種で,かなりの量の長石を含み,長石の破片は岩石の破片よりも多いもの[Pettijohn, et al. : 1975].石質アルコース質ワッケ(lit…
斜長石浮石
- 岩石学辞典
- 主として斜長石からなる浮石[Lasaulx : 1875].
玻璃長石岩
- 岩石学辞典
- 主にサニディンやアルカリ長石から構成される岩石で,深成岩,火山岩,火山放出岩塊,火山集塊岩,包裹物,濃集物などとして産出する様々な火成岩に…
あかいちょうせき【亜灰長石】
- 改訂新版 世界大百科事典
微斜長石 びしゃちょうせき microcline
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アルカリ長石の一種。 (K,Na)AlSi3O8 。三斜晶系,双晶が組合わさって一つの結晶をつくるので,偏光顕微鏡下では格子縞に見える。比重 2,56~2.63 …
曹灰長石岩
- 岩石学辞典
- 名称が鉱物名と同じため,不適当で現在は使用されない.→ラブラドライト.
正長石閃長岩
- 岩石学辞典
- 長石類は正長石のみ一種類の閃長岩をいう[Zirkel : 1866].カリ閃長岩と同義.米国アラスカ州南部のプリンス・オブ・ウェールズ(Prince of Wales…