月長石(読み)げっちょうせき

デジタル大辞泉の解説

げっ‐ちょうせき〔‐チヤウセキ〕【月長石】

長石の一。乳白色、半透明で、カットされた曲面から青色の閃光(せんこう)を放つもの。宝石として利用。ムーンストーン
[補説]書名別項。→月長石

げっちょうせき【月長石】[書名]

《原題The Moonstoneコリンズによる推理小説。1868年刊。T=S=エリオットが「最初にして最長、最良の現代英国探偵小説」と絶賛した。

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デジタル大辞泉プラスの解説

月長石

英国ヴィクトリア時代の作家ウィルキー・コリンズの代表作(1868)。原題《The Moonstone: A Romance》。

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大辞林 第三版の解説

げっちょうせき【月長石】

長石の一種。ある面でカットすると、美しい青色の金属的な内光があらわれる。六月の誕生石。ムーンストーン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

月長石
げっちょうせき
The Moonstone

イギリスのビクトリア朝の作家、W・W・コリンズの長編小説。1868年刊。インドから持ち帰ったバラモン教徒の秘宝、月長石とよばれる巨大なダイヤモンドが、ベリンダー嬢に遺贈されるが、その夜のうちに紛失する。彼女を恋する2人の従兄(いとこ)ブレイク氏とエイブルホワイト氏、薄幸の女中ロザンナ、秘宝奪還をねらうインド人らが主要登場人物。『ロビンソン・クルーソー』を人生の指針とする老執事ベタリッジを含む、数人の登場人物によって物語が語られる趣向。カッフ部長刑事はシャーロック・ホームズにつながる名探偵の原型。緊密な構成と謎(なぞ)解きのおもしろさは「イギリスの最初にして最大の推理小説」とT・S・エリオットが評価している。[佐野 晃]
『中村能三訳『月長石』(創元推理文庫)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

げっ‐ちょうせき ‥チャウセキ【月長石】

〘名〙 氷長石、曹長石のうち、乳白色の真珠光沢をもつ表面から青い閃光を放つものをいう。装飾用の半宝石。ムーンストーン。〔鉱物字彙(1890)〕

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世界大百科事典内の月長石の言及

【アルカリ長石】より

…マイクロクリンまたは正長石の結晶中に,おもに板状を呈すアルバイト結晶が含まれることがあり,これをパーサイトperthite(ペルト長石)という。かなり薄い板状のアルバイトを含むパーサイトでは可視光線を回折して美しい虹色を呈することがあり,これを月長石(ムーンストーン)という。 アルカリ長石の結晶形態は,a軸やc軸方向に伸びた柱状であったり,{010}に平行な板状であったり,菱形状であったりするが,カリ長石で{110}面が顕著に発達することがあり,この自形結晶が氷長石である。…

【長石】より

…へき開は{001},{010}の2面に良好である。色は,ガラス光沢をもった白,クリーム,ピンク,灰色などであるが,特にムーンストーン(月長石),ラブラドライトなどと呼ばれるものは,緑,黄,赤,青などのせん光を示す。これは,二つの成分の異なった長石の細かい互層や結晶内部に包有された細かい不純物(例えばチタン鉄鉱)が光の干渉を起こしたものといわれる。…

【ムーンストーン】より

…半透明の乳白色の石の曲面に,特有の青白い微光を発する特徴がある。その光が,あたかも青い月の光を連想させるので,ムーンストーン(月長石)の名がある。モース硬度6,比重2.56~2.59,屈折率1.520~1.528である。…

※「月長石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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