おし(読み)オシ

デジタル大辞泉 「おし」の意味・読み・例文・類語

おし

[感]高貴な人が通るときや天皇に膳を供するとき、先払いが発する警告言葉警蹕けいひつの声。
警蹕など―といふ声聞こゆるも」〈二三

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おし」の意味・読み・例文・類語

おし

感動
宮中で、天皇や貴人などが通る時、また膳をさしあげる時などに、先払いの者が周囲注意を促すために発したことば。警蹕(けいひち・けいひつ)の声。
※枕(10C終)二三「御膳(おもの)まゐる足音たかし。警蹕(けいひち)など『おし』といふ声きこゆるも」
② 天皇から杯を頂く時、儀礼的にとなえたことば。「頂戴いたします」の意。
源氏(1001‐14頃)宿木「御さか月捧げて、『をし』と、のたまへる声(こは)づかひ」

おし

〘名〙 「いそ(磯)」の上代東国の方言

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android