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警蹕 ケイヒチ

デジタル大辞泉の解説

けい‐ひち【警×蹕】

けいひつ(警蹕)」に同じ。
「―など、『おし』といふ声聞こゆるも」〈・二三〉

けい‐ひつ【警×蹕】

天皇や貴人の通行などのときに、声を立てて人々をかしこまらせ、先払いをすること。また、その声。「おお」「しし」「おし」「おしおし」などと言ったみさきばらい。みさきおい。けいひち。
「前駆(ぜんく)御随身(みずいじん)御車に副(そ)ひ、―にして儀式たやすからざりしに」〈保元・下〉

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世界大百科事典 第2版の解説

けいひつ【警蹕】

先払の声。〈けいひち〉ともいう。天皇が公式の席で,着座,起座のさい,行幸時に殿舎等の出入りのさい,天皇に食膳を供えるさいなどに,まわりをいましめ,先払をするため側近者の発する声をいう。古代中国皇帝が外出時に,道行く人を止め,また道を清めさせた風習が日本に移入されたもの。《枕草子》には,天皇に昼の食膳を供する蔵人(くろうど)が,足音高く,〈をし,をし〉といったとあり,ほかに〈アウ,アウ〉(《安斎随筆》)とも知られる。

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大辞林 第三版の解説

けいひつ【警蹕】

天皇の出御・陪膳・行幸などの際に、先を払うために声をかけること。また、その声。貴人の通行などの際にも行われた。けいひち。 「社頭にて-いかが侍るべからん/徒然 196

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

警蹕
けいひつ

先払いのこと。元来、中国で、天子が出入するとき、先払いの者があたりに声をかけて道筋の人々を静めることをいった。出るときには「警」(気をつけよ)、入るときには「蹕」(止まれ)と声をかけて制止した。転じて、天皇や貴人が出入する際、先払いが声をかけてあたりを静めることをいう。また、供御(くご)(天皇の食物)を奉るとき、神供(神前への供物)を奉るとき、神楽(かぐら)を奏するときなどにも行われ、「おお」「しし」「おし」「おしおし」などと声をかける。[藤井教公]

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