かるた(骨牌)(読み)かるた

百科事典マイペディア 「かるた(骨牌)」の意味・わかりやすい解説

かるた(骨牌)【かるた】

室内遊戯具の一つ。ポルトガル語のカルタcartaからきた名称で,歌留多などとも書く。室町時代末にポルトガルより伝来したカルタ(今日のトランプとは異なる)にならって,天正かるたうんすんかるた花札などが生まれたが,これらは〈めくりかるた〉と総称される。早くから賭事(かけごと)に使われ,江戸時代にはしばしば禁制となった。一方,〈よみかるた〉といわれる歌がるたいろはかるたは,平安時代から行われた貝覆が江戸時代初期に天正かるたの影響により貝殻から紙製に変わったもので,知識を教えることを本来の目的とした。

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