たたら(鑪/踏鞴)(読み)たたら

百科事典マイペディア 「たたら(鑪/踏鞴)」の意味・わかりやすい解説

たたら(鑪/踏鞴)【たたら】

日本古来の製鉄法で,日本刀に必要な玉鋼(たまはがね)をつくった。有史以前に発し,良質の山砂鉄のある中国地方で盛んであったが,明治中期以後衰微した。炉は耐火粘土で築造し,大きさは江戸〜明治初期のもので,大体,長さ2.7m,幅0.9m,炉壁の厚さ9〜15cmの方形で,高さは【けら】押(けらおし)(和鋼(わこう)の製造)では0.9〜1.2m,銑押(ずくおし)(和銑の製造)では1.2〜1.5m。砂鉄木炭を交互に装入し,ふいご送風,強熱して製鉄する。
→関連項目大板山たたら製鉄遺跡砂鉄鉄鋼道後山和鉄

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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