アルブレヒト[マインツ](英語表記)Albrecht von Mainz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アルブレヒト[マインツ]
Albrecht von Mainz

[生]1490.6.28.
[没]1545.9.24. マインツ
ドイツ,マインツの聖職者。ブランデンブルク選帝侯ヨハン・キケロの次男。 1513年マクデブルクの大司教,14年マインツの大司教になったが,それに要した費用をフッガー家から借り,その返済にあてるため贖宥状 (免罪符 ) を販売。これが 17年ルターの「九十五ヵ条の提題」による宗教改革運動の開始を招いた。 18年枢機卿になり,19年の神聖ローマ皇帝選挙では多額の金と引替えに,のちのカルル5世を支持。彼は人文主義を尊重し,初めプロテスタントに寛大であったが,ドイツ農民戦争 (1524~25) 以後カトリックを支持するようになった。

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