アンコールワット遺跡(読み)アンコールワットいせき

世界の観光地名がわかる事典 「アンコールワット遺跡」の解説

アンコールワットいせき【アンコールワット遺跡】

カンボジア西部のシエムレアプ(Siem Reap)北郊にあるアンコール遺跡群(世界遺産)の中の一つで、この遺跡を代表するヒンドゥー寺院遺構。周囲1.5kmと1.3kmの長方形に濠で囲まれており、伽藍(がらん)の高さは65mに達する。12世紀前半に、クメール王国(アンコール王朝)のスーリヤヴァルマン2世が30年以上の歳月を費やして建設したもので、その大伽藍や美しい彫刻からクメール建築の傑作とされ、カンボジア国旗の中央にも、国の象徴として描かれている。1970年代のカンボジア内戦時、クメール・ルージュにより破壊されたが、各国が協力して修復にあたっている。◇アンコール(Angkor)は「王都」、ワットWat)は「寺院」を意味する。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報