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アンコール encore

翻訳|encore

デジタル大辞泉の解説

アンコール(Angkor)

カンボジア北部、トンレサップ湖の北岸近くにあるクメール王朝の遺跡。王朝は9世紀から15世紀まで栄えた。王宮のアンコールトム、石造寺院アンコールワットをはじめ多数のヒンズー教寺院の遺構があり、1992年に世界遺産(文化遺産)に登録された。

アンコール(encore)

[名](スル)
演奏者や歌手が予定のとおり終了し退場したあと、聴衆が拍手や掛け声で再演を望むこと。また、それにこたえて行う演奏や歌。
再放送や再上演。「アンコールアワー」
[補説]語源はフランス語で、再び、もう一度、の意。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

アンコール

フランス語で〈もう一度,さらに〉の意。音楽会で聴衆の要求に応じて,すでに演奏した曲または別な曲を演奏することをいう。この習慣は,バロック時代オペラ名人芸が盛んになったことから起こった。フランスやイタリアでは,ビスbis(2度繰り返して)という言葉も使う。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界遺産詳解の解説

アンコール

1992年に登録された世界遺産(文化遺産)。カンボジアの北西部、シエムレアプ郊外のトンレサップ湖北西にある、400km2の熱帯雨林地帯に点在するアンコール朝(クメール朝)の遺跡群である。これらは、かつてのアンコール朝の首都の跡で、9世紀頃からスールヤヴァルマン2世(アンコール・ワットを建設)や、ジャヤヴァルマン7世(アンコール・トムの大部分を建設)など同朝の歴代の王たちが建設を行った。アンコール朝の王都として栄華を誇ったアンコールは、その後、タイのアユタヤ朝の侵攻によって破壊された。アンコール・ワット(寺院)はアンコール最大の遺跡で、ヒンドゥー教寺院跡である。アンコールの遺跡群は、カンボジア内戦のために荒廃し、その保護が緊急の課題になったことから、ユネスコは世界遺産リストへの登録を行い、保護計画を実施した。こうした努力が続けられた結果、2004年には危機リストから解除されている。◇英名はAngkor

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

大辞林 第三版の解説

アンコール【encore】

( 名 ) スル
〔もう一度の意〕
音楽会で予定の演奏を終了したあと、客が演奏者に拍手や掛け声で追加の演奏を望むこと。また、その追加の演奏。 「 -に応える」
再上演。再放送。再上映。 「 --アワー」 〔フランス語の「アンコール」が英語で新しい意味となり、それが日本語の中に入った語〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アンコール
あんこーる
encore

いま聞いたばかりの曲を繰り返してほしいとき、あるいは演奏会のプログラムの終了後も演奏してほしいときなどに叫ぶことば。また、そのようなときに好んで演奏される小品(アンコール曲)をいう。本来は「ふたたび、もう一度」という意味のフランス語だが、今日ではイギリス人だけが用いており、フランスやイタリアでは「ビス」bisという。アンコールの叫びと拍手にこたえて演奏する習慣は、17世紀のイタリア・オペラから始まるが、18世紀にはヨーロッパ各国にも広まり、1799年にハイドンがオラトリオ『天地創造』を公開初演した際は、アンコールを要求して演奏を中断しないように聴衆の注意を喚起せねばならないほどであった。[関根敏子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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