コモのドゥオーモ

世界の観光地名がわかる事典 「コモのドゥオーモ」の解説

コモのドゥオーモ【コモのドゥオーモ】

イタリア北西部のミラノ(Milano)近郊、古くからの高級シルクの産地で、コモ湖の観光拠点となっている、中世佇まいの残る町コモComo)中心部にあるドゥオーモ(大聖堂)。この建物は、マエストリ・コマチーニ(コモの親方たち)と呼ばれた技術者集団により、1396年に着工した。彼らはその技術を秘伝として各地を渡り歩きながら、ロマネスク様式の時代を切り開いたといわれる。1770年、この建物はクーボラ(丸屋根)を載せることで完成した。ドゥオーモの前には、その名どおり、ドゥオーモ広場があり、旧市庁舎などの建物がある。また、広場には小さな回廊があり、おしゃれな商店やレストランが軒を連ねている。◇「ドゥオーモ(duomo)」は「神の家」という意味のラテン語を語源とするイタリア語。司教座のある大聖堂(カテドラーレ、Cattedrale)を「ドゥオーモ」と呼ぶところがあり、イタリアには数え切れないぐらいのドゥオーモと呼ばれる大聖堂がある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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