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ミラノ大聖堂 ミラノだいせいどうDuomo, Milano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミラノ大聖堂
ミラノだいせいどう
Duomo, Milano

イタリアのミラノにある後期ゴシック建築大聖堂。大理石造。 1386年起工,1570年代に献堂されたが,その後もファサード,尖塔,ステンドグラスなどの工事は続けられ,19世紀なかばに完成。この間,ティバルディ,ハインリヒ・フォン・グミュントらイタリア内外の多数の工匠が参加。2重の側廊を備えたハレンキルヘに似た身廊は長さ 148m,正面の幅 61.5m,交差部の尖塔の高さ 108m。ローマのサン・ピエトロ大聖堂セビリア大聖堂に次ぐもので,135本の小尖塔と 3000体以上の彫刻に装飾される壮麗な外観で有名。

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デジタル大辞泉の解説

ミラノ‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【ミラノ大聖堂】

Duomo di Milano》イタリア北部、ロンバルディア州の都市ミラノにある大聖堂。初代ミラノ公ジャン=ガレアッツォ=ビスコンティの命により14世紀末に建設が始まり、19世紀初頭にファサードが作られ、完成まで約500年の歳月が費やされた。外部は135本の尖塔と2245体の聖人像の装飾が施され、後陣奥には新約聖書旧約聖書黙示録を描いたステンドグラスがある。同国最大のゴシック建築として知られる。

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百科事典マイペディアの解説

ミラノ大聖堂【ミラノだいせいどう】

イタリア,ミラノにある後期ゴシック様式の大聖堂。Duomo,Milano。1386年着工,1813年完成。長さ約150m,正面幅約60mに及ぶ5廊式建築で,規模の大きさではサン・ピエトロ大聖堂に次いでイタリア第2。
→関連項目ビスコンティ[家]ミラノ

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世界大百科事典 第2版の解説

ミラノだいせいどう【ミラノ大聖堂 Duomo,Milano】

イタリアのミラノにある後期ゴシック様式の大聖堂。〈ミラノ公〉ジャン・ガレアッツォ・ビスコンティの命により1386年に起工,15世紀中ごろに内陣と交差廊ができ,身廊に着工された。イタリアのゴシック建築中最大の規模を誇り,5廊式身廊と3廊式交差廊を持ち,全長148m,身廊天井高45m,交差部ドーム上の塔は108m。聖堂全体が白大理石で覆われ,柱と扶壁上に人像を頂いて林立する小尖塔は135基を数える。建造初期にフランスやドイツなどから著名建築家が招かれたことが知られ,この大聖堂は北方ゴシックの影響が強い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミラノ大聖堂
みらのだいせいどう
Duomo di Milano

イタリアで最大規模のゴシック教会堂。初代ミラノ公ジャン・ガレアッツォ・ビスコンティGian Galeazzo Visconti(1351―1402)の発案により1386年に起工され、工事には現地のみならずアルプス以北の国々からも多くの建築家が参画した。設計の面で現地と外来の建築家の間に執拗(しつよう)な論争が繰り返されたが、南北の伝統様式がこの建造物において調和のとれた総合をみせるには至らなかった。五廊式身廊、三廊式翼廊、周歩廊付き内陣、それに多角形アプス(後陣)が加わる平面プランの大建造物が完成・献堂されたのは1572年であった。ただし西ファサードは、ナポレオン1世の命によって1805~09年に完成されるまで、未完のまま残されていた。ちなみにこの建物の東西の全長は146メートル、翼廊部の南北の幅は90メートルに達する。
 内部の全般的構成は北方ゴシック様式にのっとっているが、たとえば側廊の天井が高すぎるためにトリフォリウム(身廊に面して設けられるアーケード)がなくなり、また明層(あかりそう)も小さいので、フランスやイギリスのゴシック聖堂とは著しく趣(おもむき)の異なったものとなっている。堂内は、二つの聖器室を除いて、広大な単一空間であり、これを覆う穹窿(きゅうりゅう)は52本の積柱で支えられ、それらの柱頭は天蓋(てんがい)を架した立像で代用されている。外側は小塔、尖塔(せんとう)および14世紀末以来の2000体以上の立像で装われ、きわめて豪華であるが、デザインの組合せがあまりに繁雑で、統一感の欠如がしばしば指摘されている。[濱谷勝也]

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世界大百科事典内のミラノ大聖堂の言及

【ゴシック美術】より

…内部は2層構成をとって,単純ではあるが基柱は太く,梁間がひろく,大アーケードも高大で,堂々たる空間を展開する。ミラノ大聖堂は多数のドイツ人そのほか北方の建築家がたずさわり,例外的に後期ゴシック様式の多い装飾でおおわれているが,壮麗な大理石と巨柱のそびえ立つ内部はイタリア的特徴を失わない。これらに対して注目すべきは,フランシスコ会,ドミニコ会の建築である。…

【フランス美術】より


【総説】

[合理精神の表現]
 15世紀初頭,建造中のミラノ大聖堂のあまりに過剰な装飾に驚いたフランスの工匠が,〈科学のない芸術は無に等しい〉と批判したところ,イタリア人たちが口をそろえて,〈芸術のない科学こそ無に等しい〉と反論したという有名なエピソードは,アルプスをはさんだこの二つの国の,芸術についての考え方の相違を鮮やかに見せてくれる。ここで言われる〈科学scientia〉とは,さしあたり〈合理性〉という言葉に置き換えることができるものであり,それに対して〈芸術ars〉とは,〈装飾性〉と言い換えてもよいであろう。…

※「ミラノ大聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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