佇まい(読み)タタズマイ

デジタル大辞泉 「佇まい」の意味・読み・例文・類語

たたずまい〔たたずまひ〕【×佇まい】

立っているようす。また、そこにあるもののありさま。そのもののかもし出す雰囲気。「家並み佇まい」「庭園の落ちついた佇まい
身を置くところ。暮らし方。また、なりわい。
人間さまざまの―」〈人・梅児誉美・三〉
[類語]空気雰囲気気分感じ様子気配けはいムードアトモスフィア気色におい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「佇まい」の意味・読み・例文・類語

たたずまいたたずまひ【佇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「たたずまう(佇━)」の連用形名詞化 )
  2. 立っているようす。また、そこにある物のようす。ものの姿。ありさま。
    1. [初出の実例]「経行(タタスマヒ)も吉く遠見も(おもしろし)」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
    2. 「山のたたずまゐ木深く、池の心ゆたかに」(出典:増鏡(1368‐76頃)五)
  3. 身をおく所。人の生き方、暮らし方。また、転じて、生業
    1. [初出の実例]「ぜにをまうくるのうをもたずば、よをすぐるたたずまいなるまじきなり」(出典:本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android