ザルコマイシン(英語表記)sarkomycin

デジタル大辞泉 「ザルコマイシン」の意味・読み・例文・類語

ザルコマイシン(sarkomycin)

抗生物質の一。乳癌にゅうがん子宮癌胃癌などに若干効果が認められたが、現在ほとんど用いられていない。梅沢浜夫らが昭和26年(1951)発見

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精選版 日本国語大辞典 「ザルコマイシン」の意味・読み・例文・類語

ザルコマイシン

〘名〙 (sarkomycin) 日本で発見された最初の制癌性抗生物質。昭和二六年(一九五一)、梅沢浜夫らによって、放線菌一種から抽出された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザルコマイシン」の意味・わかりやすい解説

ザルコマイシン
sarcomycin

1953年に微生物学者の梅沢浜夫によって日本で最初に開発された抗腫瘍性抗生物質。副作用が比較的少い。

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世界大百科事典(旧版)内のザルコマイシンの言及

【抗生物質】より

…抗ウイルス抗生物質も探索されているが,まだ有効なものは見いだされていない。一方,抗腫瘍抗生物質は,世界にさきがけて梅沢浜夫が実験動物腫瘍を試験法に採用しザルコマイシン(1953)を発見して以来,抗腫瘍抗生物質の探索は世界的に行われるようになった。癌の治療に用いられている抗生物質も,現在までに10種ほどになり,かなりの成果をあげているが,今なお盛んに研究が行われている。…

※「ザルコマイシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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