シリア・アラブ共和国(読み)しりああらぶきょうわこく

山川 世界史小辞典 改訂新版 「シリア・アラブ共和国」の解説

シリア・アラブ共和国(シリア・アラブきょうわこく)
al-Jumhūrīya al-‘Arabīya al-Sūrīya

首都はダマスクス。フランス(ヴィシー政権)委任統治だった1941年にイギリス,自由フランス軍により占領される。公式にはこの年に独立とされるが,実質的な独立は46年。その後,クーデタなど政情不安が続くが,58年にエジプト合邦アラブ連合共和国となる。61年に連合共和国を離脱後,63年クーデタでアラブ社会主義のバース党が政権を掌握。70年に宗教的少数派であるアラウィー派のハーフィズ・アサドが大統領に就任し,ムスリム同胞団に対する弾圧など独裁体制を築いた。同大統領没後は息子のバッシャールが跡を継ぐ。イスラエルゴラン高原を占領されており,全面返還を求めている。

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知恵蔵 「シリア・アラブ共和国」の解説

シリア・アラブ共和国

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世界大百科事典(旧版)内のシリア・アラブ共和国の言及

【シリア】より

…ギリシア語(古典的発音ではシュリア)に由来し,アラビア語ではシャームal‐Shāmという。その正確な範囲は時代によって異なり,現在のシリア・アラブ共和国は古代以来の〈シリア〉という語の用法では最も狭い地域をカバーしているにすぎない。古代地理では,北はイスケンデルン(アレクサンドレッタ)湾周辺ないしトロス山脈以南から,南はシナイ半島までを含み,現在のトルコ共和国南東端からレバノン共和国,シリア・アラブ共和国,イスラエル,ヨルダン・ハーシム王国にまたがる地域にほぼ相当した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」