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ゴラン高原 ゴランこうげん Golan Hights

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴラン高原
ゴランこうげん
Golan Hights

アラビア語でジャウラン Jawlān。シリア南西端の丘陵地帯で,西方にヨルダン渓谷上流地帯を見通す位置にある。大部分はシリアのクナイトラ県に含まれるが,一部はダルア県にまたがっている。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

ゴラン高原

1967年の第3次中東戦争イスラエルがシリアから奪った戦略上の要衝。平均標高は約600m。年平均降水量500〜800mmと雨にも恵まれ、古くから肥沃な土地として知られてきた。ゴランとはヘブライ語で「周行」「巡回」の意味。アラビア語ではジョウラーンと発音される。イスラエルの占領前の人口は15万人と推定されている。中心都市クネイトラなど400の村落が点在していた。住民の大半がスンニ派アラブ人であったが、ドルーズ派アラウィー派チェルケス人なども生活していた。チェルケス人とはコーカサスの北東部に生活していたイスラム教徒だが、ロシアの圧迫を逃れ、19世紀にオスマン帝国領に移住した人々の子孫。そうした住民の大多数がイスラエル軍によって追放され、村落なども破壊された。シリアのダマスカスなどで彼らは故郷に帰る日を夢見ている。残留が許されたのは人口の5%に当たる8000人ほどで、大半はドルーズ派、残りはアラウィー派である。73年の第4次中東戦争の初期にはシリア軍がゴランの一部を奪い返したが、反撃に出たイスラエル軍が再度奪取した。その後両国の兵力の引き離しが行われ、廃虚となったクネイトラなどわずかな地域がシリアに返還されて現在に至っている。ゴラン高原に隣接するティベリアス(ガリラヤ)湖はイスラエルにとって貴重な水源になっているため、土地の問題と共に水の問題がシリア・イスラエル間の交渉のポイントでもある(中東水利問題)。

(高橋和夫 放送大学助教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ゴラン高原

シリア南西部からイスラエル北部のガリラヤ湖東側に広がる高地。1967年の第3次中東戦争でイスラエルがシリアから占領し、81年に一方的に併合を宣言した。74年から国連平和維持活動(PKO)の国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)が活動しており、日本の自衛隊も96年から今年1月まで参加した。

(2013-06-25 朝日新聞 朝刊 1外報)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

ゴラン‐こうげん〔‐カウゲン〕【ゴラン高原】

Golan》シリア南西部の高原。戦略上の要地で、1967年にイスラエルが占領。

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百科事典マイペディアの解説

ゴラン高原【ゴランこうげん】

シリア南西部にある平均標高約1000mの高原。ヘルモン山の南,ティベリアス(ガリラヤ)湖,ヨルダン川の東に位置する要地で,1967年の第3次中東戦争以後イスラエルが占領。
→関連項目シリア

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世界大百科事典 第2版の解説

ゴランこうげん【ゴラン高原 Golan Heights】

シリアの南西部クネイトラ県に存在する平均標高約1000m,面積約1750km2の台地。アラビア語でal‐Jawlān。ヘルモン山の南麓に位置し,シリアのハウラーン平野とイスラエルのティベリアス(ガリラヤ)渓谷を支配する戦略的に重要な地点。ローマ時代にはガウラニティスGaulanitisと呼ばれ,バグダードダマスクス地中海沿岸を結ぶ隊商路であった。7世紀アラブに征服され現在のアラビア語名がつけられた。

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大辞林 第三版の解説

ゴランこうげん【ゴラン高原】

〔Golan〕 シリア南西端部の高原。海抜1000メートル 前後。戦略上の要地で、1967年以降イスラエルが占領。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴラン高原
ごらんこうげん
Golan Heights

シリア南西部の高原。アンティ・レバノン山脈の南の延長部に位置し、標高1000メートル前後、西はヨルダン地溝帯、南はヨルダン川支流のヤルムーク川でくぎられる。山地の西斜面にあるため比較的湿潤で、小麦などの農業が発達し、居住密度も高い。1948~49年の第一次中東戦争以後、シリアのイスラエルに対する防衛要塞(ようさい)となったが、67年の第三次中東戦争以後イスラエルに占領されている。[末尾至行]

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