日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ターナー(Herbert Hall Turner)
たーなー
Herbert Hall Turner
(1861―1930)
イギリスの天文学者。リーズに美術家の子として生まれる。ケンブリッジのトリニティ・カレッジに学ぶ。1884年グリニジ天文台の主任助手となり、1893年オックスフォード大学の天文学教授となり、終生この職にあった。天文観測に写真観測を採用し、それに関する研究もある。後年、変光星、月面地形、地震の研究を行い、友人の地震学者ミルンの死後その観測を引き継ぎ、後年これをオックスフォードに移した。また、世界中の地震観測資料を集め、震源カタログを発行した。その間1922年には深発地震の存在に想到している。同年「測地学および地球物理学国際会議」の地震部会議長となる。1930年8月、ストックホルムでの同会議の初会議開始のとき脳出血に倒れ、4日後の8月16日に没した。
[松澤武雄]
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