百科事典マイペディア 「ツツガムシ(恙虫)」の意味・わかりやすい解説 ツツガムシ(恙虫)【ツツガムシ】 ケダニ類ツツガムシ科に属するダニの総称。幼虫(脚は3対)だけがノネズミなどの体表に寄生し,若虫や成虫(脚は4対)は土中で自活する。世界で2000種以上,日本で約80種以上発見されているが,ツツガムシ病を媒介するものはその一部に限られる。日本でツツガムシ病を媒介するのは,信濃川,阿賀野川,最上川,雄物川流域で夏に幼虫が発生するアカツツガムシ(アカムシ),四国の海岸地方の一部で夏に幼虫が発生するトサツツガムシ,山形県以南の各地に散在し,特に伊豆七島に多く,主として秋に幼虫が発生するタテツツガムシである。→関連項目ケダニ|ダニ 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報