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ケダニ

百科事典マイペディアの解説

ケダニ

前気門(ケダニ)亜目に含まれるいくつかの科に属するダニの総称。多くは赤色で,成虫,若虫は自由生活を営み,幼虫は節足動物(ツツガムシ科のみ脊椎動物)に寄生する。またツツガムシの俗称として用いられることも多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

ケダニ

ケダニ亜目の中でナミケダニ科,ツツガムシ科,タカラダニ科など,やや大型なダニの総称。成虫は体長1.5~3mm,体全体にベルベットのように毛を密生する。胴部の前方に1~2対の眼をもつものもある。美しい赤色の種類が多いためによく目だち,5~6月のころに山野を歩いていると,地面をはっている姿をよく見かける。人や鳥獣の血を吸うことはなく,微小な昆虫や昆虫の卵を食べて生活している。幼虫は体長1~2mm,体は橙色~朱色で,体の毛はまばらである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケダニ
けだに / 毛
velvet mites

節足動物門クモ綱ダニ目ケダニ亜目ナミケダニ科Trombidiidaeの大形ダニの総称。体長1~3ミリメートル、全体に鮮紅色、赤色、赤橙(せきとう)色などで、全身にじゅうたんのように短い毛を密生する。背面前方に1対または2対の目をもつものが多い。触肢(しょくし)は太く、第1脚の付節も太い。山地に多く、地表、落葉下、コケの間などにすみ、大形で色彩がはでなため、歩いている人の目にもとまる。昆虫の卵や小さな虫を捕食する。幼虫は成虫とはまったく異なる生活をし、昆虫に寄生する。全世界に300種以上知られ、日本にはタキケダニCamerotrombidium takii、フタゲケダニParatrombium bidactylusなど少なくとも十数種いる。
 広義にはケダニ亜目(前気門亜目)を意味し、この場合には、捕食性のテングダニやツメダニ、ツツガムシ病を媒介するツツガムシ、農林害虫として知られるハダニやフシダニ、水中生活をするミズダニなど、さまざまなダニが含まれる。[青木淳一]

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