ピリダジン

化学辞典 第2版 「ピリダジン」の解説

ピリダジン
ピリダジン
pyridazine

1,2-diazine.C4H4N2(80.09).マレインアルデヒド(2-ブテンジアール)OHCCH=CHCHOとヒドラジンH2NNH2とを縮合させると得られる.ピリジンに似た臭いをもつ無色液体.融点-8 ℃,沸点208 ℃.1.107.1.523.λmax 338 nm.水,エタノール,エーテルベンゼンに易溶,石油エーテルに不溶.ピクリン酸塩は黄色の針状晶.分解点170~175 ℃.[CAS 289-80-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ピリダジン」の意味・わかりやすい解説

ピリダジン
pyridazine


1,2-ジアジンの別名。窒素2原子をもつ6員環芳香族複素環化合物の一つ。窒素2原子がオルト位の位置にあるのでオルトジアジンとも呼ばれた。ピリジンに似た臭気をもつ無色の液体。融点-8℃,沸点208℃。水,エチルアルコール,エーテルによく溶ける。誘導体のサルファメトキシピリダジンはサルファ剤
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android