マラニャン州(読み)マラニャン(英語表記)Maranhão

デジタル大辞泉 「マラニャン州」の意味・読み・例文・類語

マラニャン(Maranhão)

ブラジル北東部にある州。経済が停滞し貧困に悩むが、貿易港の再開発も進む。州都サン‐ルイスマラニョン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マラニャン州」の意味・わかりやすい解説

マラニャン〔州〕
マラニャン
Maranhão

ブラジル北東部の州。州都サンルイス。アマゾン川河口部の東方にある州で,北は大西洋に面する。中・北部は森林におおわれた低地,南部はブラジル高原の北縁にあたる高原地帯から成る。東境をなすパルナイバ川,西境をなすグルピ川のほか,州内を多数の川が北流し大西洋に注ぎ,その多くは航行可能。海岸線は複雑で,中央部の大きな湾入部に州都の立地するサンルイス島がある。赤道直下に近く,気候は高温多雨であるが,炎暑は南東貿易風によって緩和され,冬に弱い乾季がある。主産業は低地では農業で,サトウキビワタ,イネ,コーヒー,タバコ,キャッサバ,果樹などを栽培する。高原地帯では牧牛が中心。ほかにババスヤシの実と油を産し,米とともに重要な輸出品となっている。近年食品加工を中心とした工業も発展しつつあり,サンルイスには鉄鋼業が立地する。鉱物資源として北西部沿岸にボーキサイト鉱床,内陸部のゴイアス州との州境近くに油田がある。東接するピアウイ州の州都テレジナからサンルイスまで鉄道が通じ,トランスアマゾン・ハイウェーが州内を通る。面積 32万 9556km2。人口 492万 2339 (1991推計) 。

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