ラボリ(英語表記)Laborit, Henri-Marie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラボリ」の意味・わかりやすい解説

ラボリ
Laborit, Henri-Marie

[生]1914.11.21. ハノイ
[没]1995.5.18. パリ
フランスの外科医冬眠療法の創始者。ボルドー大学と海軍軍医学校で医学を学ぶ。 1937年フランス海軍の軍医となり,63年大佐。 46年 12月仏越戦争に従軍中,高地雪原に放置された戦傷兵士の予後が意外に良好な事実から,旧師 J.レイリー刺激症候群を想起し,復員後,クロルプロマジンなどの自律神経抑制剤を投与し,さらに物理的な身体冷却による体温降下を併用する冬眠療法を創始した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android