コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

冬眠療法 とうみんりょうほう hibernation therapy

3件 の用語解説(冬眠療法の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

冬眠療法
とうみんりょうほう
hibernation therapy

自律神経遮断剤の投与と冷却によって,人間を人工的に冬眠状態にしてあらゆる代謝を緩徐にすることにより,治療を行う方法。フランスの H.ラボリが考案 (1948) し,ショック精神病の治療に応用した。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

冬眠療法
とうみんりょうほう
hibernation therapy

人工冬眠を治療目的あるいは治療手段とするもので、人工的に冬眠に似た状態を引き起こすが、本質的に変温動物の冬眠とは異なる。人工冬眠は1951年フランスの外科医ラボリHenri Marie Lon Laborit(1914―95)らが創始したもので、自律神経節遮断薬の混合剤を投与して、外部から加わるさまざまなストレスによる内分泌や自律神経反射の過剰な防御反応をおこさないような状態にし、これに低体温法を併用して代謝を減少させるような状態にすることをいう。手術侵襲をはじめ、ショック、外傷、中毒などによって生命が危険にさらされた際に、生体が限界を超えて反応し、かえって生命維持機能に破綻(はたん)をきたすことがないようにする目的で行われる。なお、投与する薬剤にはクロルプロマジン、プロメタジン、ペチジンを一対一対二の割合に混合したカクテル麻酔剤が使われる。また人工冬眠は、現在の低体温法の一部として応用されている。[工藤達之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

冬眠療法の関連キーワード自律神経薬自律神経家族性自律神経障害家族性自律神経不全副交感神経遮断薬リレイ-デイ症候群自律神経節人工冬眠自律神経節遮断薬神経遮断

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone