リュブリュキ(英語表記)Rubruquis(Rubrouck), Guillaume

デジタル大辞泉 「リュブリュキ」の意味・読み・例文・類語

リュブリュキ(Rubruquis)

ルブルック

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「リュブリュキ」の意味・読み・例文・類語

リュブリュキ

(Guillaume de Rubruquis ギョーム=ド━) フランシスコ会修道士。フランドルのリュブリュキ出身。一二五三年、フランス王ルイ九世の命でモンゴルにはいり、五四年モンケ汗(憲宗)に謁見して翌年帰国。中央アジア地理風俗宗教言語などを伝える旅行記を著わした。ルブルックとも。(一二二〇頃‐九三頃

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リュブリュキ」の意味・わかりやすい解説

リュブリュキ
Rubruquis(Rubrouck), Guillaume

[生]1215頃.フランドル
[没]1295頃
13世紀にモンゴル地方を旅行したフランスのフランシスコ会修道士。ルブルクともいわれる。第7次十字軍に随行しキプロス島に滞在した際,キリスト教信者と考えられていたキプチャク・ハン国王子サルタクに会って,モンゴル帝国内でキリスト教を弘布する援助を得るために,ルイ9世と教皇インノケンチウス4世の親書を持参して 1253年パレスチナを出発。黒海,クリミア半島,キプチャク草原を経てサルタクに会った。しかし,帝国滞在の許可を得る必要からキルギス草原を東行,54年1月帝都カラコルムに達し,モンケ (蒙哥) に拝謁した。結局目的を果せず,モンケのルイ9世あて返書をたずさえ,翌年トリポリに帰った。ルイ9世への復命書『フランシスコ修道会のリュブリュキのウィリアム修道士の旅行』 Itinerarium Fratris William de Rubruquis de ordine Fratrum Minorumは,当時の中央アジア,モンゴルの事情を知るための重要資料である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android