ロンバルディア[州](読み)ロンバルディア

百科事典マイペディア 「ロンバルディア[州]」の意味・わかりやすい解説

ロンバルディア[州]【ロンバルディア】

イタリア北部の州。州都ミラノ。北部の山岳・丘陵地帯と南部の平野部からなる。ポー平原は土地改良事業の結果,豊かな農業地帯となり,穀物栽培と酪農業が結びついた近代的混合農業が成立している。金融の中心であったミラノは,水力発電と交通の結節点としての条件を利用して産業革命期に重要な役割をはたし,アルプス山麓の都市とその周辺はイタリアでもっとも先進的な工業地帯となった。第2次大戦後豊かな天然ガス田が発見された。平野部は前220年ころローマに征服された。568年ランゴバルド族がランゴバルド王国を建て,これが地名の由来となった。11世紀から自治都市が発展し,12―13世紀にはロンバルディア都市同盟が結成され,ドイツ皇帝に対抗。ミラノは最大の都市国家となり,13世紀末のミラノ公国は現在よりかなり広い地域を支配していた。15世紀にベネチア共和国東部を奪われ,16世紀からのスペイン,18世紀からのオーストリアの支配下で領域が縮小した。1859年サルデーニャ王国に併合後,イタリアに統一。面積2万3861km2,970万4151人(2011)。
→関連項目ロンバード街

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