一刻千金(読み)イッコクセンキン

デジタル大辞泉 「一刻千金」の意味・読み・例文・類語

いっこく‐せんきん【一刻千金】

蘇軾春夜詩」の「春宵一刻値千金」から》わずかな時間千金にも相当するということ。楽しい時や貴重な時が過ぎやすいのを惜しんでいう語。

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精選版 日本国語大辞典 「一刻千金」の意味・読み・例文・類語

いっこく‐せんきん【一刻千金】

〘名〙 (蘇軾(そしょく)の「春夜詩」の「春宵一刻値千金」の詩句による語) ひとときが千金にも値すること。たいせつな時や楽しい時の過ぎやすいのを惜しんでいう。
※中華若木詩抄(1520頃)上「かやうの時節は一刻千金也」

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四字熟語を知る辞典 「一刻千金」の解説

一刻千金

ひとときが千金にも値すること。たいせつな時や楽しい時の過ぎやすいのを惜しんでいう。

[使用例] 大事な修行の身をもって銭のために時を費やすはもったいない。わが身のためには一刻千金の時である[福沢諭吉福翁自伝|1899]

[使用例] あの暖かさを薬だとも思い、一刻千金のようにも思い出せるほど、あのころは私にとって冷たく、苦しい時代でした[山代巴*蕗のとう|1948]

[解説] しょくの詩「春夜」の「春宵一刻値千金」の詩句による語。

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とっさの日本語便利帳 「一刻千金」の解説

一刻千金

ひと時に“値千金”ほどの値打ちがあること。花に清い香りがあり、月は朧(おぼろ)の春の宵を、「春宵一刻値千金」と宋の蘇軾は詠った。

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