世界同時不況(読み)せかいどうじふきょう(英語表記)harmonized world depression

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界同時不況」の意味・わかりやすい解説

世界同時不況
せかいどうじふきょう
harmonized world depression

世界が同時に不況局面に入ること。 1970年代に入ってから世界の景気が同方向に動くという景気の同時化が見られるようになったが,74~75年および 80年代初めのころがそれに当たる。これは,石油危機という共通の不況要因が作用したこと,経済の相互依存関係が深まるにつれて,一国の不況,特にアメリカ景気後退が他の国の輸出を減少させ,景気後退を波及させるといったメカニズムが強まってきたことによる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android