世界食糧理事会(読み)せかいしょくりょうりじかい(英語表記)World Food Council

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界食糧理事会」の意味・わかりやすい解説

世界食糧理事会
せかいしょくりょうりじかい
World Food Council

略称 WFC。 1974年ローマで開催された世界食糧会議 (閣僚級) の勧告により,同年の国連総会が設置した政策提言機関。理事会の目的は,世界食糧会議の諸決定を各国政府,関連国際機関が実施するにあたっての調整助言を一元的に行うことにある。特に開発途上諸国の凶作 (1968~74年) を契機として設置されたものであった。理事会は国連総会が選挙する 36ヵ国から成り,年次会合を世界の各地で開き,経済社会理事会を通じて総会に報告を行う。 WFC事務局は,ローマの国連農業食糧機関本部に所在する。

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世界大百科事典(旧版)内の世界食糧理事会の言及

【児童福祉】より


【国際的な児童福祉機関】
 国際的な視野で世界各国の最もめぐまれない児童の問題解決を図りつつある代表的な公的機関としては,国際連合の専門機関である国際連合児童基金(ユニセフ),国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)がある。また世界の児童の保健問題については世界保健機関(WHO)が飢饉や戦乱で食糧危機にみまわれた児童の援護に当たり,飢餓状態の人々に対しては世界食糧理事会(WFC)や国連食糧農業機関(FAO)が介入する。今日戦争や政変が人間の生存条件を奪い,難民を生む中で,難民児童に援助の手をさしのべているのは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」