乱杭・乱杙(読み)らんぐい

精選版 日本国語大辞典 「乱杭・乱杙」の意味・読み・例文・類語

らん‐ぐい ‥ぐひ【乱杭・乱杙】

〘名〙
地上水底秩序なく打ち込んだ杭。敵の攻撃を防ぐためにこの杭に縄を張りめぐらして障害物とするもの。
平家(13C前)九「水のそこには乱ぐゐうて大綱はり、さかも木つないでながしかけたり」
② 治水・護岸の目的で河岸海岸の近くに乱立させる杭。
※俳諧・洗濯物(1666)冬「乱杭川岸にたつ霜柱〈照念〉」
※ガトフ・フセグダア(1928)〈岩藤雪夫〉二「鋳物の滓(えばり)を思はせる口髭の下から乱杭(ラングヒ)金歯(きんば)が現れ、ニコチンの匂と唾液とが飛んだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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