伊原木 藻平(3代目)(読み)イバラギ モヘイ

20世紀日本人名事典 「伊原木 藻平(3代目)」の解説

伊原木 藻平(3代目)
イバラギ モヘイ

明治〜昭和期の実業家 天満屋百貨店社長。



生年
慶応2年2月7日(1866年)

没年
昭和20(1945)年12月3日

出生地
備前国上道郡西大寺村(岡山県岡山市)

別名
幼名=久三郎,号=葦川

学歴〔年〕
岡山商法講習所

経歴
天満屋呉服店店主・2代目伊原木藻平の養子となる。岡山商法講習所に学んだのち、29年より西大寺紡績会社長となるが、1年で辞任。30年養父から伊原木呉服店の経営を譲られ、以後、合名会社化や正札販売・クジ付き大売り出しなどの新商法で徐々に勢いをつけた。36年には養父の引退に伴い3代目藻平を襲名。大正7年同店を天満屋株式会社に改組し、13年には岡山市に洋館木造3階建ての新店舗を建設。次いで、昭和11年には地下1階地上6階・冷暖房エレベーターを備えた天満屋百貨店を竣工した。しかし、戦時体制で売り場面積の縮小を余儀なくされ、さらに20年6月の空襲で百貨店が全焼。終戦後、その再建をはかろうとする矢先、同年12月に死去した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android