精選版 日本国語大辞典 「傾城・契情」の意味・読み・例文・類語
けい‐せい【傾城・契情】
〘名〙 (「漢書‐光武李夫人」の「北方有二佳人一、絶世而独立、一顧傾二人城一、再顧傾二人国一」から出た語)
① 美人の色香におぼれて、城や国を傾け滅ぼすこと。
※とはずがたり(14C前)一「正月より二月十七日までは御精進なりとて、御けいせいなどいふ御沙汰、絶えてなし」
② 美しい女性。美人。美女。傾国。
※宇治拾遺(1221頃)一二「一条桟敷屋に、ある男とまりて、傾城とふしたりけるに」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報