加保茶元成(読み)かぼちゃの もとなり

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加保茶元成」の解説

加保茶元成 かぼちゃの-もとなり

1754-1828 江戸時代中期-後期狂歌師
宝暦4年生まれ。江戸新吉原の妓楼大文字屋の初代村田市兵衛の養子となる。天明狂歌壇の一翼として活躍し,吉原連を主宰した。古銭収集・鑑定家としても知られた。妻も秋風女房の号で狂歌に活躍。文政11年6月12日死去。75歳。本姓岡本。別号に文楼。狂歌集に「上餡(じょうあん)集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の加保茶元成の言及

【回文】より

…〈良き月夜〉〈夏まで待つな〉〈仇(かたき)が来たか〉〈確かに貸した〉〈わたし負けましたわ〉〈千葉の竹やぶ焼けたの罰(ばち)〉といった庶民的なものから,〈ながめしは野の花々のはじめかな〉のような俳句,江戸時代によく知られていた〈長き夜のとをの眠りのみな目ざめ波のり舟の音のよきかな〉という良い初夢を祈る和歌まで,言霊のさきわう日本には無数の例がある。ただ,同じく江戸の歌人加保茶元成が放屁を歌った〈へ〉を31字並べた狂歌は,やや反則の気味がないとはいえない。現代の新作として,土屋耕一の〈力士手で塩なめなおし,出て仕切り〉〈酢豚つくりモリモリ食ったブス〉を挙げておく。…

※「加保茶元成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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