善柔(読み)ゼンジュウ

デジタル大辞泉 「善柔」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐じゅう〔‐ジウ〕【善柔】

表面は柔和で、内心誠意のないこと。また、その人。
苦言を悪み―を好し」〈阪谷素明六雑誌四三〉
善良で気の弱いこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「善柔」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐じゅう ‥ジウ【善柔】

〘名〙
外面は柔和だが、内心にまごころがないこと。また、その人。表面で柔和をよそおい、へつらうこと。また、その人。〔文明本節用集(室町中)〕 〔論語‐季氏〕
② 善良で気の弱いこと。
談義本・世間万病回春(1771)四「又善柔(ゼンヂウ)とは善悪随分がてんながらも我勝手なる事には悪とはしりてもさけんとせず善としりてもすすまんとせず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「善柔」の読み・字形・画数・意味

【善柔】ぜんじゆう(じう)

媚びて誠意がない。〔論語、季氏〕辟(べんぺき)(要領のよい人)を友とし、善柔を友とし、佞(べんねい)(人さわりのよい人)を友とするは、損なり。

字通「善」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android